小指に着ける指輪の意味とは？右手と左手の違いは？

小指に指輪を着けている人を見ると、とてもおしゃれなイメージを受けます。
小指は英語で「little finger （リトルフィンガー）」または「pinky （ピンキー）」といい、小指に着ける指輪は「pinky ring （ピンキーリング）」です。

ピンキーリングは、男性はより個性的に、女性はより繊細なイメージで、他の指に着ける指輪よりも気軽に楽しめるアイテムと言えます。
小指は一番外側の指なので、リングがほぼ一周見える場所。目を引く個性的なデザインで探される方が多く、ぐるりと一周手彫りの装飾が施されたハワイアンジュエリーなども人気です。
またサイズが小さいので、価格も抑えられたものが見つかるのも嬉しいですね。

もともと指輪とは、護符や印章として使われた実用的なものでした。ファッションリングとしてのイメージが強いピンキーリングも実は歴史が長く、古代から男性に着用されてきたアイテムです。
今現在では身分や階級、宗教や職業に関係なく、ファッションの一部として楽しまれているピンキーリング。今回はその種類と歴史、そして気になる着けた時の意味などを、男性と女性それぞれの場合でみていきましょう。

小指に着ける指輪の意味　男性の場合

男性の着けるピンキーリングには、歴史に裏付けられた明確な役割があり、現在のファッションリングとは違う楽しみ方をされていました。
その代表的な例を、名前が知られているポピュラーなもので幾つか挙げてみましょう。

シグネットリング

ファッションリングとして、今では日本の若者の間でもすっかりお馴染みとなった“シグネットリング”。
古代ローマの頃から着用されてきた“シグネットリング”は、リングの正面に家の紋章や個人を証明するものが彫刻されていました。身分が高いことを証明するピンキーリングで、階級社会におけるジェントルマンの証であり、そのまま大切な書簡の封蝋にも使われました。

１９世紀のヨーロッパでは、男性は左手の小指に結婚指輪を着けていたそうですが、当時から見栄えをよくするためにシグネットリングと重ね着けするのが一般的だったそうです。
現在でも、イギリス王室では伝統的に男性は結婚指輪やシグネットリングを左手の小指に着用しています。

アイアンリング

カナダには、技術士としての高い知識と技術を有する人たちが、プロファッショナルの証として着ける“アイアンリング”というピンキーリングがあります。
カナダの技術学校を卒業した技術者たちが祭典に招かれ手にすることが出来る指輪ですが、この指輪には、悲しく、そして決して忘れてはならない背景があります。
それは20世紀初頭、橋の建設中に技術者の計算ミスによって起きた事故です。

自分たちのミスで、多くの命が奪われることがある。
この指輪は利き手の小指に着けると決まっていて、紙に計算式を書く時にしっかりと紙を抑え、常に机に当たる小指とその光る指輪を見て過去の事故を戒め、決して忘れないという強い想いが込められています。
このピンキーリングは技術者としての資格を表すものではなく、プロとしてのプライドと同時に、歴史から学んだ謙虚な心を表しているのです。

エンジニアズリング

カナダの“アイアンリング”に学び、アメリカにも同じように、科学技術分野の学習を終了し、プロファッショナルと求められた人たちに贈られるピンキーリング、“エンジニアズリング”があります。
卒業のセレモニーで世界にその技術で利益をもたらすことを宣誓し、その後厳かに贈呈される指輪です。

カレッジリング

高校、専門学校、大学などの卒業時に贈られる“カレッジリング”はお馴染みですね。英語では「class ring（クラスリング）」と呼ばれています。
こちらも元々は“シグネットリング”を原型としており、ジェントルマン、またはエリートを証明するリングとして男性の小指に着けられていました。

今現在のものは学校章、個人名、学位、学籍番号、専攻マーク、卒業年度などが個人別に刻まれているものが一般的。アメリカのカレッジ文化を象徴するアイテムでしたが、卒業生の誇りを表すアクセサリーとして日本の大学でも販売されており、女性用も用意されている大学もあります。

なるほど、男性のピンキーリングには、“プライドやグループを証明するためのリング”という歴史があるようですね。
グループ、集団を表すリングとしては、マフィア映画に出てくる巨大なピンキーリングもあります。突然命を落とすこともある彼らは、普段から高価なピンキーリングを身に着けて、何かの時には葬儀の費用に充てるように考えていたそうです。

では、いよいよ現代の男性がファッションリングとして着けるピンキーリングについて、その意味を右手、左手で見ていきましょう。

男性 右手小指

相手ではなく自分に対する要素が強くあらわれる右手。男性がその右手にピンキーリングを着けると、自分らしさを際立たせることができます。

特に仕事のシーンにおいては、自分を抑えることなく自分らしさを発揮することができるので、活躍が期待できます。
また恋愛面でも、例えばプロポーズのシーンなどで相手に素直に気持ちを伝えることができるそうです。

・精神的に強くなりたい
・キャリアアップしたい
・相手に上手く気持ちを伝えたい

こんな時には、右手の小指に指輪を着けることをおすすめします。

男性 左手小指

相手に対する要素が強くなるといわれる左手。男性が左手にピンキーリングを着けると、人や物事に対する関係性が良くなります。

また、周りを良く見渡すことができるようになるので、仕事などでの大きなチャンスを見逃すことなく、冷静に取り組むことができます。
恋愛においても理想の相手を見つけやすくなり、また、身近な運命の人に気付くことがあるかもしれませんよ。

・チャンスをものにしたい
・対人関係を良くしたい
・精神的に安定したい

こんな時には、左手の小指に指輪を着けることをおすすめします。

小指に着ける指輪の意味　女性の場合

女性が着けるピンキーリングの意味は、恋愛にまつわるものが多いようです。特に小指は他の指に比べて華奢で繊細、より女性らしい印象を受けるからでしょう。

皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、「幸せは右の小指から入って左の小指に抜ける」といわれています。
これは、良い運気は右から左へ流れるという風水の考え方からきています。
小指は体の一番端っこ、一番先にパワーを受け取る場所に指輪を着けてチャンスをキャッチして、さらに反対側に指輪を着けてその幸せが逃げてしまわないように蓋をすることもできるのです。

また、小指は「指切りげんまん」など約束や願掛けにも使われる指です。つまり、小指は「チャンス」と「秘密」象徴する指で、ここに着けるピンキーリングは密かな願いを叶えてくれる、特に女性にとっては恋愛のお守りのような存在になるのです。

女性 右手小指

女性が右手に着けるピンキーリングには、「表現力を豊にする」という意味があります。

コップを持った時、電話をかける時、会話の途中でふと顔のまわりに手を運んだ時、一番相手の方から見えるのは右手の小指です。
ここを素敵に演出する、つまりここにピンキーリングを着けることによって、自分の魅力を相手に伝え、好感度を上げることができるのです。

魅力が高まり自信が付くことにより、その後の様々な幸せにつながっていきます。さらに右手のピンキーリングは自分を守ってくれるお守りのような存在でもあるので、誕生石や守護石が付いたデザインを選べば、さらに効果がありそうです。

・自己アピール力を上げたい
・好感度を上げたい
・自分の身を守りたい

こんな時には、右手の小指に指輪を着けることをおすすめします。

女性 左手小指

女性が左手に着けるピンキーリングには、「チャンスを引き寄せる」という意味があります。

先ほどお話した、右手の小指から入って来た幸せは、左手の小指に指輪を着けることによって通り過ぎることなく、留めておくことができます。
つまり、ここにピンキーリングを着けることによって、キャッチした幸運は逃さない、願いを叶えるパワーが生まれるのです。

また、左手の小指は愛情を司るとされる左手の薬指の隣にある指なので、特に恋愛に関しての効果が高いのが特徴。
ここに指輪を着けることによって、恋のチャンスを呼び込むことができるでしょう。
さらに恋愛面だけではなく、新たな出会いによって生まれる様々な人との交流はあなたの魅力を磨き、人や物事に対する関係を良い方向に導いてくれます。

・願いを叶えたい
・恋人が欲しい
・今の関係を大切にしたい

こんな時には、左手の小指に指輪を着けることをおすすめします。

 

 

小指に着ける指輪の意味、そして右手と左手の違いについて、いかがでしたでしょうか。
一番外側で小さく繊細な小指ですが、実はとてもアピール度が高く、その役割は男性中心に指輪が着けられていた時代から始まっていたということがわかりました。

カジュアルで気軽に楽しめるイメージのピンキーリングですが、その意味を知れば選ぶ時も贈る時もより真剣になりそうです。
ハワイアンジュエリーのようなトラデショナルなものから、モチーフや石の付いたカジュアルなものまで、デザインも豊富なピンキーリング。あなたのお気に入りを見つけて楽しんでください。