プルメリアの香りがもたらす効果とは
ハワイの空港に降り立つと感じる甘く上品な香り。
そう、ハワイの州花であるハイビスカスと並んで、ハワイの人々に愛されているプルメリアの香りです。
熱帯アメリカが原産のプルメリアは、もともとは宣教師たちによってハワイに伝えられた外来種。粘り気のある樹液に毒があるにもかかわらず、その甘い香りと愛らしい姿から大人気になり、今ではハワイで一番多く栽培され、レイの花として最も人気がある花となりました。
そしてその姿を楽しむだけではなく、フレグランスやシャンプーなど、香りをメインとした商品も豊富なプルメリア。
今回は、人々を魅了するその香りについて調べてみました。
プルメリアとは
プルメリアはハワイを代表する花ですが、先にふれたように元々はメキシコや中南米が原産の外来種。
ハワイでは「メリア」、その他の国では「フランジパニ」という名前でよく知られています。
ご存じのようにハワイでは首や頭を飾るレイに使われる代表的なお花で、耳の後ろにさす花飾りしても有名ですが、タイではドレスの胸元を飾るコサージュとしても使われています。
ちなみにこの耳の後ろにさす花飾り、右側がシングルのサイン、左側は既婚者か、もしくはお相手がいます、のサインです。覚えておきましょう。
また、プルメリアは英名ではTemple Tree(寺院の木)と呼ばれているのですが、その理由として、インドやタイなど一部のアジアの地域では死者に手向ける花とされ、寺院や墓地に多く植えられているから。美しく飾るだけではなく、香りの高さから儀式や祭りの際にお香の様に使用されることもあるようです。
プルメリアはどんな香り?
「甘くてフローラル」と形容されるプルメリアの香りとは、実際にはどんな香りなのでしょうか?
実はプルメリアの花は代表的な淡い白の他にも色の種類が豊富で、その色によって微妙に香りが違います。
白いプルメリア
柑橘系やジャスミンのような香り。中にはバニラのような香りのものもあります。
ピンクのプルメリア
柑橘系の中にも、優雅な甘さが感じられる香りです。
黄色のプルメリア
ピーチのような甘い香りです。
赤色系のプルメリア
すっとさわやかなレモンの香りがします。
色や香りのバリエーションも楽しめるプルメリア。どれも甘く優しい香りで、レイの材料や芳香剤としてとても人気が高い理由がわかります。
プルメリアの香りの効用・効果は?
プルメリアの香りがふんわりとイメージできてきたところで、その香りの効果と効用についても調べてみました。
プルメリアの香りが香料として使われるようになったのは16世紀ごろ。その美しい香りに誘われて、ハワイ諸島では最も広範囲で栽培される花になりました。
それでもプルメリアの花の精油はとても貴重、一般的に販売されているものは他の香りを混ぜたり、合成香料を使用したものもありますので、直接お肌に塗る場合は抽出方法などを良く調べてから、基本的には香りを楽しむようにしましょう。
緊張やストレスを和らげる
プルメリアの香りには鎮静作用のあるリナロールや自律神経を整えるネロリドールといった成分が含まれていますので、緊張をほぐして、ストレスなどで傷ついた心を優しく癒してくれます。
ただ血圧を下げる作用もありますので、低血圧の方や、車の運転など注意力が必要な時は使用を避けてください。
美肌とバリア機能を高める
血行が良くなることにより乾燥などから肌を守り、お肌に潤いが生まれ、健全に保ちます。また、抗ウイルス作用により風邪の予防や花粉などのアレルギーにも効果が期待できます。
冷え性や敏感肌の方におすすめの香りといえます。
女性ならではのお悩みにも
自律神経を整えて心身をリラックスさせてくれるので、ホルモンの変化による不安、PMSや更年期でお悩みの女性にもおすすめです。
愛らしい姿にも十分癒されますが、その香りからも女性にとって嬉しい効果が期待できるのですね。
いかがでしたでしょうか。
プルメリアにはその愛らしい姿だけではなく、香りを楽しむことでさらに癒しの効果があることがわかりました。
温暖な気候を好むプルメリアの生花を身近に置くことは難しいですが、ハワイアンジュエリーのモチーフとしてお守りのように身に着けたり、フレグランスとして取り入れることで、リラックスタイムを演出してみてはいかがでしょうか。